FAQ一覧

難民ってどんな人たちのこと?

難民とは、紛争や人権侵害などから自分の命を守るためにやむを得ず母国を追われ、逃げざるを得ない人たちのことです。

迫害の理由や出身国は様々で、その背景には、民主化活動に参加したことや宗教上の改宗をしたこと、性的マイノリティであるなど、一人ひとり違った事情があります。
経済的に困っていることは難民の要件ではなく、経済的に困窮する難民も多い一方、資産家や著名人であることから迫害を受け難民になる人もいます。家族や友人と日々の生活を送っていたのに、突然逃れざるを得ない状況に追い込まれた人もいれば、生まれた時から何年もずっと難民キャンプにいる人もいます。

 

2023年11月22日

教育の困難は日本人の中でも起きていますか?

はい、教育の困難は在留外国人の子供たちだけでなく、日本人の貧困家庭や母子家庭にも存在します。移民や難民が日本社会に統合される取り組みは、多文化共生や社会的統合の観点から重要です。

2023年11月22日

移民連鎖とは何ですか?

移民連鎖は、最初に労働者が移住し、その後家族を呼び寄せて経済的貢献が増す現象を指します。成功するかどうかは、2世や3世が社会で活躍できるかどうかにかかっています。

2023年11月22日

雇用期間「1年」の職員を「1年間全て」実務研修にすることは可能ですか?

「合理的な理由」があれば、雇用期間全体を実務研修に充てることは可能です。特に「1年超」の実務研修の場合、研修計画提出と「合理的な理由」の審査が行われ、更新時に技人国業務への移行が審査されます。

​​ 参考 出入国在留管理庁 - 技術・人文知識・国際業務の在留資格の明確化等について

2023年11月22日

海外送金の手数料や時間は最近どうなっていますか?

資金決済法の制定以降、安価で利用しやすいサービスが増えています。2010年の改正で100万円以下の安価な送金が可能になり、2021年の改正では送金額の上限が撤廃されました。アプリを使用した手続きも可能ですが、地下銀行(違法)には注意が必要です。

2023年11月22日

難民申請どの国籍・地域からの申請が多かったですか?

申請者の国籍・地域は合計68か国・地域で、主な国籍・地域は以下の通りです。

カンボジア: 578人(15.3%)
スリランカ: 502人(13.3%)
トルコ: 445人(11.8%)
ミャンマー: 298人(7.9%)
パキスタン: 238人(6.3%)
バングラデシュ: 230人(6.1%)
ウズベキスタン: 210人(5.6%)
アフガニスタン: 182人(4.8%)
インド: 172人(4.6%)

※参考文献:2023年版 出入国在留管理(出入国在留管理庁編)

2023年11月22日

仮滞在許可制度の状況はどうですか?

2022年における仮滞在許可者は59人で、前年比で30人(103.4%)増加しました。主な理由として、日本に上陸後に難民申請した者や退去強制令書を受けた者が挙げられます。

※参考文献:2023年版 出入国在留管理(出入国在留管理庁編)

2023年11月22日

審査請求の状況は?

2022年、難民認定をしない処分に対する審査請求者は4,461人で、前年比415人(10.3%)増加しました。


※参考文献:2023年版 出入国在留管理(出入国在留管理庁編)

2023年11月22日

審査請求の結果はどうでしたか?

2022年における不服申立ての処理は5,232人で、前年比で2,179人(29.4%)減少しました。その内訳は、
1) 不服申立てに理由ありの人(難民認定された人): 15人(前年9人)
2) 理由が無いとされた人: 4,725人(前年6,732人)
3) 不服申立てを取り下げた人など: 492人(前年670人)


※参考文献:2023年版 出入国在留管理(出入国在留管理庁編)

2023年11月22日

一時庇護のための上陸許可の状況は?

2022年、一時庇護のため上陸許可申請した人は12人で、前年比で9人増加しました。結果の内訳は、
1) 許可: 2人
2) 不許可: 10人
一時庇護のための上陸許可は、難民の可能性がありかつ一時的に上陸させることが相当なときに与えられます。


※参考文献:2023年版 出入国在留管理(出入国在留管理庁編)

2023年11月22日

難民認定された人数や難民認定されなかった理由は何ですか?

処理結果は以下の通りです。
1) 難民と認定された人: 187人
2) 難民と認定されなかった人: 5,418人
3) 申請を取り下げた人など: 1,632人
なお、難民と認定されなかった者についても、帰国が困難な人や日本で在留を認めるべき特別な事情がある場合、諸般の事情を考慮しています。2022年には1,760人が在留を認められました。

※参考文献:2023年版 出入国在留管理(出入国在留管理庁編)

2023年11月22日

難民旅行証明書とは?

難民と認定された者は、入管法上の効果として、申請に基づき、難民旅行証明書の交付を受けることができます。

難民旅行証明書は、難民条約第28条及び同条約附属書の規定を受けたもので、難民はその本国又は常居所国から旅券等の旅行文書の発行を受けることができない状況にありますが、一方ではほとんどの国が外国人の出入国に際しては旅券等の旅行文書の所持を要求していることから難民の便宜を考慮して設けられた規定です。難民旅行証明書は、難民にも海外旅行の道を開こうとするもので、いわゆる外国人旅券としての性格を有しているころから、難民条約の締約国により有効な旅行文書と認められ、難民の入国に査証が必要なときは、当該証明書に査証が与えられることとなります。

また、難民旅行証明書を所持する難民が本邦に再び入国する意図をもって出国する際に再入国の許可を取得する必要はありませんし、同証明書の交付を受 けて出国した者が、その有効期間内に本邦に上陸しようとする場合には査証を必要とせず、上陸許可の証印に際して改めて在留資格及び在留期間の決定を受ける必要もありません。

 

2023年11月22日

難民はいつかは母国に帰るの?

母国へ帰ることだけが難民の目指す先ではありません。難民を生み出す原因である紛争や人権侵害の根を断つことは簡単ではなく、平和と秩序が回復され、国として必要な機能やインフラが整備されるようになるまでには、相当な時間を要します。

長い時間を経て帰国を実現させる人もいますが、一方で、数十年の歳月を経て、母国で新たに生活を立ち上げることは難しく、帰国を断念する人もいます。逃れた先で家族ができたり、新しいチャンスを得たことから、日本を第二の故郷とし生きていくことを選択する人も稀ではなく、なかには難民として認定された後、帰化して日本の国籍を得る人もいます。また、家族が逃れた先で「難民」として生まれた人など、そもそも帰るべき「故郷」を持たない人もいます。

 

 

2023年11月22日

日本で働くことを目的に難民申請する人がいるの?

難民として認められれば安定した在留資格を得て働くことができ、また難民申請中でも、要件を満たす人には、難民申請から一定の期間が経つと就労が認められます。難民申請の結果が出るまでには平均4年以上*かかり、その間の生活のため、自力で働き、生計を成り立たせたいと希望するのは当然のことです。

制度を濫用しようとする人がいる可能性はありますが、近年は入管庁の運用により、複数回難民申請をしている人はほとんどの場合就労が認められず、就労目的で難民申請を繰り返す人がいるという指摘はあたりません。
日本では適正な難民認定がされておらず、本来難民と認められるべき人が認められないため、難民として保護を必要とする人が申請を繰り返さざるを得ませんが、就労できず厳しい生活を余儀なくされている実状があります。

 

 

2023年11月22日

入管のメディア公表資料はどこで入手できますか?

入管のほとんどの公表資料は、公式ウェブサイトを通じてアクセスできます。

以下は一部の例です:

⑴難民に関する資料
⑵外国人受入環境整備交付金に関する資料
⑶スタートアップビザに関する資料

これらの各種公表資料は、出入国在留管理庁のウェブサイトで提供されています。詳細や最新情報については、以下のリンクからアクセスしてください


各種公表資料 | 出入国在留管理庁 (moj.go.jp)

 

2023年11月22日

難民支援において参考になるガイドブックはありますか?

はい、難民の地域定住支援に関する情報をまとめたガイドブックがあります。

例として、笹川平和財団が提供している「難民の地域定住支援ガイドブック」が参考になります。

このガイドブックは、受け入れの意義や心構えから始まり、地域定住支援における具体的なステップや領域(就労、日本語教育、生活など)にわたる情報を提供しています。

 

 

2023年11月22日

受け入れの意義と心構えについて教えてください。

難民を受け入れる際の意義や心構えに関する詳細な情報は、ガイドブック内で解説されています。

受け入れは社会にとっても貢献があり、文化的な多様性の向上に寄与します。また、受け入れ地域の住民との相互理解と協力が成功の鍵となります。

 

2023年11月22日

地域定住支援において重要なポイントは何ですか?

ガイドブックでは、難民の地域定住支援において重要なポイントが詳細に説明されています。

例えば、就労、日本語教育、生活環境などの領域でのサポートが挙げられます。

これらのポイントを理解し、適切なサポートを提供することが成功の鍵です。

 

2023年11月22日

他にも難民支援に関する情報を得る方法はありますか?

さらに詳しい情報や資源を得るためには、関連するNGOや国際機関のウェブサイト、

または地元の自治体や支援団体との連絡も有益です。

地域ごとに提供されているプログラムやサービスについても確認してください。

 

 

2023年11月22日